EC2インスタンスのスケール変更の場合、ディスクイメージはそのまま使えるの?
AWSでサーバーを運用していると、EC2のスケール変更を行う場面が出てきます。そこで、問題になってくるのが、スケール変更をするときに現状のディスクはそのまま使用できるのかどうかです。
答えは、YESです。EC2のディスクイメージはそのままで、スケールの変更ができます。ただ、スケールの変更を行うには一度インスタンスを停止する必要があるため、スケール変更の際は縮退などの計画を立てましょう。
EC2インスタンスのスケール(インスタンスタイプの変更)を行うには、OSなどを再インストールする必要はありません。Amazon EC2では、インスタンスを停止してから、インスタンスタイプを変更し、再起動するだけでスケールを変更できます。
具体的な手順は以下の通りです:
- インスタンスを停止する:
- AWS Management Consoleにログインし、EC2ダッシュボードに移動します。
- 変更したいインスタンスを選択し、「インスタンスの状態」メニューから「停止」を選択します。
- インスタンスタイプを変更する:
- インスタンスが完全に停止した後、再度そのインスタンスを選択し、「アクション」メニューから「インスタンスタイプの変更」を選択します。
- 適切なインスタンスタイプ(CPU、メモリなどのリソースが異なるタイプ)を選び、「適用」をクリックします。
- インスタンスを起動する:
- インスタンスの状態を確認し、「インスタンスの状態」メニューから「開始」を選択してインスタンスを再起動します。
このプロセスにより、データや設定はそのまま維持され、再インストールの必要はありません。なお、インスタンスの停止と起動には時間がかかることがありますので、業務時間外や影響の少ない時間帯に実施することをお勧めします。
また、EBS-backedインスタンスの場合、データは停止中もEBSボリュームに保存されるため安心です。しかし、インスタンスストア-backedインスタンスの場合、停止するとインスタンスストアボリュームのデータが消失するので注意が必要です。