イーロン・マスクが創業した海外決済企業「Paypal」
PayPalは、オンライン決済サービスを提供するアメリカのテクノロジー企業で、インターネット上での支払いを簡単かつ安全に行えるプラットフォームを提供しています。1998年に設立され、現在では世界中で数百万もの顧客が利用している有名な決済サービスです。
会社概要
- 設立年: 1998年(当初の名前はConfinity)
- 創業者: ピーター・ティール(Peter Thiel)、マックス・レヴチン(Max Levchin)、ルーク・ノズェック(Luke Nosek)
- 本社: カリフォルニア州サンノゼ、アメリカ
- サービス開始: 2000年に本格的なオンライン決済サービスを開始
- 株式公開: 2002年にNASDAQで上場(ティッカーシンボル: PYPL)
PayPalは、2002年にオークションサイトのeBayによって買収され、その後、eBayユーザーにとっての主要な決済手段となりました。2015年にはeBayから独立し、再び独自の公開企業となり、決済市場でのリーダー的存在を維持しています。
主要な事業内容
- オンライン決済サービス: クレジットカード、デビットカード、銀行口座をPayPalアカウントにリンクし、個人間の送金やオンラインショッピングでの決済を迅速かつ安全に行えるサービスを提供。
- モバイル決済: スマートフォンアプリを通じて、QRコードやP2P(個人間)の決済も簡単に行える。
- グローバル決済: 世界中の200を超える国や地域で利用可能で、異なる通貨にも対応しているため、国際的な取引が非常に便利。
- ビジネス向けサービス: 小規模ビジネスや大企業向けに、請求書発行、サブスクリプション管理、ショッピングカート統合などの機能を提供。
- 安全性: PayPalはユーザーの銀行口座やクレジットカード情報を第三者に公開せずに取引を行うため、安全性が高いとされています。また、不正利用に対する保証制度も整備されています。
主要なプロダクトとサービス
- PayPal: メインのオンライン決済サービス。個人や企業向けに安全かつ簡単な送金・受け取り手段を提供。
- Venmo: アメリカ国内で人気のモバイルP2P決済アプリ。PayPal傘下のサービス。
- Braintree: 開発者向けに提供されるAPIで、ウェブサイトやアプリに決済機能を組み込むことができる。
- PayPal Credit: クレジットカードのような後払い方式での購入をサポート。
- Xoom: 海外送金サービス。PayPalの傘下にあり、迅速かつ低コストで国際送金が可能。
特徴と強み
- 安全性と信頼性: PayPalは、不正取引や詐欺防止のための強力なセキュリティシステムを持っており、個人情報を第三者に公開せずに取引ができるため、多くの消費者やビジネスが安心して利用しています。
- グローバル展開: 世界中で利用でき、200を超える国や地域で100を超える通貨をサポートしています。これにより、グローバルビジネスや国際送金にも適しています。
- eコマースとの連携: PayPalは多くのオンラインショップやECプラットフォームと統合しており、消費者がワンクリックで支払いを済ませることができる利便性が高いです。
PayPalはオンライン決済の草分け的存在であり、特に個人間送金や国際的な取引での信頼性の高さから、世界中で広く利用されています。
プラン
PayPalの料金プランは、主に取引ごとの決済手数料に基づいており、利用するサービスやビジネスの形態によって異なります。以下は一般的なPayPalの料金体系です(2024年時点の日本向け)。
1. 決済手数料
国内決済(日本国内のカード・アカウントを使用した場合)
- 商品・サービスの購入
- 3.6% + 40円(取引ごと)
国際決済(海外のカードやアカウントを使用した場合)
- 商品・サービスの購入
- 4.1% + 40円(取引ごと)
- 国際通貨の変換を伴う場合、追加で為替手数料が発生(2.5%)。
2. 送金手数料
国内送金
- 個人間の送金(友人や家族への送金):
- PayPalアカウント残高や銀行口座からの送金は無料。
- クレジットカードやデビットカードからの送金には手数料がかかる(3.6% + 40円)。
国際送金
- 個人間の国際送金:
- 送金手数料は送金先の国によって異なり、送金元の支払い方法によっても変わります。一般的に次の通りです:
- PayPal残高または銀行口座からの送金: 1.99~4.99ドル
- クレジットカードやデビットカードでの送金: 上記に加えて、送金額の4.4% + 固定手数料
- 通貨の換算手数料: PayPalは国際送金時に為替レートを使用し、さらに2.5%の通貨換算手数料が追加されます。
- 送金手数料は送金先の国によって異なり、送金元の支払い方法によっても変わります。一般的に次の通りです:
3. ビジネス向け料金プラン
オンライン決済
- 国内決済(クレジットカード・デビットカード・PayPal支払い)
- 3.6% + 40円(取引ごと)
- 国際決済(海外からの支払い)
- 4.1% + 40円(取引ごと)
定期課金(サブスクリプション)
- 取引ごとに上記の決済手数料が適用されます。特別な追加手数料はありません。
4. 返金手数料
返金を行う場合、PayPalは元の決済手数料の返金を行いません。つまり、返金を行った場合でも、最初の取引で発生した手数料は事業者側が負担します。
5. 追加サービスの料金
- PayPal Here(モバイル決済端末)
- 店頭でクレジットカードを利用するためのモバイル決済端末「PayPal Here」を利用する場合、決済手数料は2.7%(国内決済)。
- PayPal.Me
- 個人間の支払い請求に利用できるサービス「PayPal.Me」は、通常の個人間送金手数料に準じて無料、もしくはクレジットカードでの送金時に手数料が発生。
6. カスタム料金プラン
大規模なビジネスや特定の業種に応じた料金プランを希望する場合、PayPalと直接交渉してカスタム料金プランを設定することができます。特に大口取引や高い取引量を持つ企業向けに、手数料率の調整が可能です。