海外の金融スタートアップ企業「Stripe」
Stripeは、インターネットベースの決済サービスを提供するアメリカのテクノロジー企業です。2010年にパトリック・コリソン(Patrick Collison)とジョン・コリソン(John Collison)の兄弟によって設立され、オンライン決済処理を容易にするためのツールやAPIを提供しています。主に企業や個人事業主がオンラインでのクレジットカード決済、モバイル決済、定期購読、マーケットプレイスでの支払い管理などを簡単に行えるようサポートしています。
主要な事業内容
- オンライン決済処理: クレジットカード、デビットカード、Apple Pay、Google Pay、銀行振込などの多様な支払い方法をサポート。
- 定期課金(サブスクリプション): 定期課金や一回限りの課金を簡単に管理。
- 国際決済: 多くの国の通貨や決済システムに対応しており、グローバル展開するビジネスにも適しています。
- データ分析とレポート: 顧客の支払いデータを集計し、ビジネスのパフォーマンスを測定・改善するためのツールも提供。
- 追加サービス: Stripe Connect(マーケットプレイス向け)、Stripe Atlas(企業設立支援)、Stripe Issuing(カード発行サービス)など、決済に関連する様々なサービスを展開。
Stripeは、シンプルかつ強力なAPIを提供し、開発者やビジネスオーナーが容易に導入できる点で評価されています。スタートアップから大企業まで、さまざまな規模の企業に採用されており、特にテクノロジー企業やECサイト、サブスクリプションサービスなどに広く利用されています。
本社はサンフランシスコにあり、現在では世界各国にオフィスを展開し、急速に成長を遂げている企業の一つです。
プラン
Stripeの料金体系はシンプルで、主に取引ごとの決済手数料として設定されていますが、提供するサービスによって異なる部分もあります。以下は、主に日本と世界での一般的なStripeの料金概要です。
1. 決済手数料
Stripeの決済手数料は、取引の総額に基づいて課金され、以下の通りです(日本の場合):
- 国内カード決済
- 3.6% + 30円(取引ごと)
- 海外カード決済
- 3.9% + 30円(取引ごと)
- Apple Pay / Google Pay
- 上記のカード決済手数料と同様。
- 国際決済
- 海外のカードを使用した場合、さらに1%の追加手数料が発生する。
- 銀行振込やモバイル決済などの追加手数料
- これらは利用する決済方法によって異なるため、特定のケースに応じて手数料が発生します。
2. サブスクリプションと定期課金
定期課金(サブスクリプション)の場合も、通常の決済と同じ料金体系が適用されます。毎回の支払いについては、その都度上記の手数料が発生します。
3. 返金手数料
返金に関しては、Stripeは取引手数料の返金を提供していません。つまり、返金が行われた場合でも、最初に課された決済手数料は返金されません。
4. 追加サービスの料金
Stripeでは基本の決済以外にもさまざまなサービスを提供しており、以下のような追加料金が発生します。
- Stripe Connect(マーケットプレイス向けサービス)
- Standardアカウント: 無料
- Custom / Expressアカウント: 使用ごとに0.25% + 25円の手数料
- Stripe Atlas(企業設立支援サービス)
- 一回払いで$500
- Stripe Issuing(カード発行サービス)
- カード発行には個別料金がかかる(契約内容による)。
- Stripe Radar(不正検出ツール)
- 高度な不正防止機能を使う場合、取引ごとに追加の0.5%が加算される。
5. カスタム料金
大規模なビジネスや特殊なニーズがある場合、Stripeと直接交渉してカスタム料金を設定することも可能です。この場合は、取引量やビジネスの種類に応じた柔軟な価格設定がされます。